コラム『ふつうの市民が町田のこの課題に立ち上がり始めた!』
第5回 ごみゼロ市民会議ヴィジョンから実践へ
2009/09/02 広瀬立成
(本コラムは、2007年2月よりタウンニュースに掲載された連載コラムを再掲載したものです)
21世紀は、環境の時代といわれます。 増え続けるごみ、環境汚染、資源の枯渇、温暖化、生物の絶滅…など、多方面にわたる環境破壊が顕在化し、環境への配慮を怠れば、早晩、人類は滅亡の危機に見舞われることが予想されるからです。
私たち今、物質的な豊かさがもたらす生活の利便性と引換えに、大量のごみを排出し環境に大きな負荷を与えています。 とりわけ日本は世界の焼却炉の3分の2が集まる焼却大国です。 年間5千万トンに上る家庭ごみの大部分は、一方では焼却や埋め立てにより空気・水・土壌を汚染し、その結果、健康への被害を引き起こします。 他方、ごみには、生ごみをはじめ資源として利用できる潜在的な価値が備わっています。 ごみを燃やさずに資源化し、環境を保全しつつ健康を守り、自然と調和した個性溢れる環境先進都市を作りたい─── そんな希望を実現する決意を持って、2006年10月7日、134名に上る人々がごみゼロ市民会議に集まりました。 これまで7回の全体会が開かれ、市民委員は「ごみを燃やさない、埋め立てない、作らない、買わない」というヴィジョンを確認し、ごみの排出を限りなくゼロに近づけるための方法を考え、その実現に向けて活発な討論を展開してきました。
ごみ問題は、「絵に描いた餅」では解決しません。 これまで日本では、脱焼却・脱埋め立てについて多くの議論がされてきましたが、残念ながら人口2200人の徳島県上勝町を除き具体的な成果に結びついた市町村はありません。 町田市では、平成19年度に予想される実証実験のための予算、約1億円が議会で可決され、市民会議は、市民と行政の協働によって、人口42万の中核都市として初めての本格的なごみの削減と資源化に向けた実践活動を進めることになります。
私たちは、日本人が大切にしてきた「もったいない精神」を再生させ、環境問題に対する基本的な考え方「Think Globally, Act Locally(地球規模で考え、足元から行動する)」に沿って行動し、町田市の取り組みの輪を日本から世界へと広げ、真に持続ある地球環境を創造したいと考えます。
