コラム『ゼロ・ウェイスト日記』

「レジ袋」あれこれ

2009/09/16  巽 富士子


 今年7月7日、香港のスーパーでレジ袋を「有料ビニ袋」1枚50セント(約7円)にしたところ、老若男女を問わず殆どの人がマイバッグを持ちはじめたという。「お金が掛かるなら要らない」ということらしい。

 一方、昨年3月14日、町田市の三和小山田店のレジ袋廃止の取り組みを知った愛知県某市の市民、「町田ってすごいね」、と感心していたら、その一年後、行政主導で全市レジ袋有料化に。全くトラブルもなくあっという間に浸透、逆に市民のあまりの素直さが気になったという。温暖化防止のためにいずれ何かをしなければと考えていたのかもしれない。

 昨年4月発足の「北海道ノーレジ袋運動を進める連絡会(市民団体、自治体、事業者)」、全道意識調査で、マイバッグを持ち歩く人が、いつも、時々を合わせて94%に達したとして発展的に解散、今年6月には「容器包装全体の削減を進める連絡会」にステップアップ。首都圏に於いては、行政、市民の意向より、事業者の売り上げ優先の意向の方が勝っているということなのか、有料化すら足踏み状態。

 有料化が着実に進んでいる地方都市、デパ地下で「レジ袋代5円頂きます」にはびっくり、でも「レジ」に用意されている大量のレジ袋、リバウンドすることなく徐々に減り、何時の日か「レジ」からレジ袋の無くなる日が来ることを願うのみ。

 三和小山田店を利用する住民は、日が経つごとにレジ袋の無い日常生活が身につき、確かなものに、「レジ」にレジ袋が一枚もないので当然リバウンドの心配も無い。町田市が目指す家庭生ゴミ全量堆肥化事業を活用した、集合、戸建て住宅用生ゴミ処理機の導入で、生ゴミを捨てるためのレジ袋の必要性も次第に無くなりつつある。ゴミ、資源ゴミの分別意識も高まり、一部の住民からは「後はプラスチック容器の問題が解決すれば、本当にごみゼロ社会は実現できるかもしれない」という声も聞こえてきた。

 レジ袋一枚くらい減らしても意味が無い、一時的な流行に過ぎないのではと、思ったことも無くは無かったが、実際に実践してみると、たとえレジ袋一枚であっても、ゴミを減らすということを身体で感じることは、こういうことなのかと考えさせられることが多い。

 家庭に限らず、イベント時や災害時、何時どんな時でもひとりひとりが、日常身につけた「ごみ」の分別マナーが生かされる場面は多い筈、自分の手元で減量し、手元で分別する自己責任の機運を一枚のレジ袋に託してみてはどうだろうか。