コラム『晴耕雨読の日々 Sunfarm, Rainbooks』

第3回 2回目の開墾作業

2009/11/09  桜美林大学経済学部 片山博文


 11月7日、東谷戸で2回目の本格的な開墾作業を行なった。ゆんぼでいったん掘り起こした土を、クワ(「まんのう」と呼ぶらしい)で掘り起こし、土に食い込んでいるヨシの根を取り除く。前回の開墾作業の時には詳しくは書かなかったが、これはかなり重労働で大変だったのだ。まず土が水でぬかるんでいて、すぐに足を取られて動けなくなってしまう。クワを土に入れて掘り起こそうとしても、なかなか重くて掘り起こせない。掘り起こしても、ヨシの根がしっかりと土に絡んでいてなかなか根だけを分離できない。前回は初めて午後まで作業したせいもあったのかもしれないが、午後1時半くらいでもうくたくたになってしまった。

 今回も、朝来るときは実はちょっと気が重かったのだが、実際に作業を始めてみると、前回よりもかなり体がよく動くことに気がついた。ぬかるみに足を踏み入れてもそれほど出すのに苦労しないし、掘り起こしの作業も前回ほどきつくない。たぶん、農作業にそれなりに体がなじんできたのだろう。しかしそれでも、クワで掘り起こすのはかなり力が要る作業で、6・7回も連続してやると少し休まないと続かなくなってしまう。

 私の作業振りを見かねたのか、谷合さん(土地提供・技術指導してくれている農家)が「先生、こうやってやるんだよ」と実演してみてくれた。これが全く力が入っていない感じで、見事なクワ捌きなのである。まるで箒で掃除をしているみたいだ。クワの使い方にも、いくつかコツがあるらしい。まず、土に突き刺すときは力で突き刺すのではなく、クワの重みで突き刺すこと。「遠心力を使うんだよ」という谷合さんの言葉に、物理学者の広瀬先生も恐縮していた。さらに端から2度ずつ掘り起こすこと。土をクワで一気に掘り起こそうとしないで、少しずつ崩していくこと。土の塊が大きかったら、クワの刃面の左半分だけを使って土にさすこと、などなど。教わったとおりにやってみると、確かにすごく楽なのである。みんなもそれなりに作業になれてきたみたいで、終わり頃には、谷合さんも「前回よりも仕事が速く進むなあ。ゆんぼの整地が間に合わないよ」と驚いていた。



まんのうクワ

 写真を2つ。一つは、谷合さんが自分のまんのうを見せてくれたもの。最近のと違って鉄をねじって頑丈に作ってある。いまの農機具はこういう職人の仕事とは全然違うという。実際、作業が終わって道具を片付けているときに、NPOで買ったクワは刃先がすでに曲がってしまっていた。もう一つは、僕らがひたすらとった根の山の写真。疲れたが、今回は農民として?一歩前進したような気がした。


ヨシの根の山